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Ladygrey

週刊「ぷかぷか艦隊」 Vol.4

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※ 当記事は、画像等の一部情報を省略して掲載されています。 全て閲覧される方は World of Warships ポータルページをご参照ください。
 

続・教えて宮永さん!
WoWS の「モジュール」は実際にはどうなっているの?

今回は艦の開発で重要な「モジュール」の話。WoWS に登場する大部分の軍艦は、経験値とクレジットを消費してモジュールの開発を行う。モジュールを新しくすると攻撃力や防御力、速力などがアップして、戦果を得られやすくなるのは WoWS の艦長だったら誰でも知っているはず。では、「それぞれのモジュールの仕組みは?」と問われると・・・・・・答えられる人は少ないのでは!? 前号に引き続き、Wargaming Japan のミリタリーアドバイザー・宮永忠将が「軍艦のモジュール」について語る!

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● 主砲

その艦に装備されている「主だった砲(メインウェポン)」が「主砲」。なのでひとことに主砲と言っても、艦種によって口径は異なる。戦艦や巡洋艦に搭載する主砲を検討するとき、「自分の砲で撃たれてもバイタルパート(重要区画)を撃ち抜かれない」というのが大前提。しかし、これには各国の事情が影響するので、一概には言えない。たとえばドイツ軍の場合。ライバルは海軍国家イギリスのため、よほど強力な主砲を開発しないと強固なイギリス艦の船体は貫通できない。だからなるべく精度が高くて強力な砲を開発しようとした結果、バルト海を挟んで東のライバルであるロシアや、隣国フランスを凌駕する戦艦ができてしまった。一方、日本軍の場合、仮想敵国のアメリカに国力が劣るので、個艦の優秀性で量の差を埋めようとした。これが世界最大の主砲を持つ大和型戦艦に結びつくんだ。たとえ駆逐艦でも質、量ともに主砲を搭載しているのは、そういった事情があった。結果としてバランスの悪い艦が増えてしまったのはご愛嬌!

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● 船体
船体は文字通り船のプラットフォームのこと。サイズが大きくなればなるほど水の抵抗がかかるので、大型の主機(エンジン)を積まなければ機動性が落ちる。船体は製造にとても時間がかかるため、一度造ったら25年くらいは使用する。上部構造物を載せ替えて長年使い続けるのは、住宅のリフォームやリノベーションのような感じ。

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船体の下部はバスタブのようになっていて、そこに「バルジ」と呼ばれる増加装甲がついている艦も多い。バルジをつけると浮力を稼いだり魚雷から船体を守れるといった利点があるが、その代わりに速力が落ちる。多少機動力がダウンしても、魚雷から身を守れる利点の方が大きかったため、後期の船体にはバルジが搭載された艦が多い。

 


 

● 副砲
ひとことに「副砲」と言っても、艦種によって口径は異なる。たとえば駆逐艦の主砲は12.7cm程度のものが多いが、戦艦大和の副砲はなんと 15.5 cm。この口径は軽巡洋艦の主砲並みにデカい!その理由は、艦種によって副砲の用途が違うから。

戦艦の副砲は、駆逐艦を沈めるための砲。前回の記事でも紹介した通り、戦艦にとって一番厄介な軍艦は魚雷を搭載した駆逐艦なので、彼らから身を守るために副砲を搭載していた。そのため、副砲は駆逐艦の魚雷命中距離よりも射程が長い必要があった。WoWS の副砲はオートで射撃してくれるが、実際には副砲1基につき、10~20人のクルーが操作している。主砲の操作には50人くらいの人数が必要なので、それに比べたら小規模だが、かなり大掛かりな装備だ。

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WoWS の巡洋艦と一部の駆逐艦も副砲を搭載しており、ゲームのなかでは便宜上「副砲」と呼んでいるが、実際には「高角砲」や「両用砲」と呼ばれる対空砲のことを指す。どちらも本来の使い方は航空機を迎撃するための武器だけど、水平射撃も可能なためゲーム内では副砲として使用できる。そのため、威力は推して知るべし。

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● 魚雷
水中に沈める爆弾「水雷」を進化させ、スクリューで機動力を持たせた武器が「魚雷」。WoWS の Tier 3 あたりから徐々に実装されている。魚雷は元々イギリス人技師が発明した兵器だったが、世界中で一斉に使われ始めたため各国でも同時期に開発は進んでいた。

WoWS では駆逐艦の必殺兵器として有名な魚雷だが、実際はゲームのように1隻の駆逐艦が敵艦を狙って撃つ兵器ではなかった。4 隻程度の駆逐艦で「水雷戦隊」を編成し、一斉に扇状に魚雷をばら撒いて発射。そしてそのなかの「1~2本が命中すれば十分」という兵器だった。実に費用対効果が悪い兵器!

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また、WoWS では魚雷のリロードが可能だが、実際には一回の戦闘で一度しか発射できず、再度使用するには補給が必要だった。一部の艦は魚雷発射管の後部にワンセット設置してあり、撃ち切った後に、もう一度だけ装填できる「次発装填装置」と呼ばれる機構も存在したが、これは稀なケース。「なぜ戦闘中に1~2回しか撃てないのか?」という疑問があるが、魚雷は海戦中に撃つタイミングがほとんどなく、一度でも撃てるチャンスがあればラッキーだったようだ。

このように、使用条件がシビアな兵器だけど、魚雷は各国のテクノロジーの塊。威力を増やすのか、速力を増やすのか、各国がしのぎを削って開発を行っていた。第二次大戦中に日本が開発した「酸素魚雷」は敵に発見されずに 30 km も水中を進む先進的な魚雷だったけど、そもそもそんな遠くの敵に無誘導で当たるわけがない。技術はすばらしいが、活躍できないザンネンな兵器になってしまった。

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● 航空機
海戦で使用する航空機は「艦載機」と「艦上機」に大別される。ひとつずつ紹介する。

艦載機とは、巡洋艦や戦艦に搭載されている航空機のこと。航行中に艦隊の周囲を飛行させ、早期に敵を発見する、いわば「艦隊の眼」のこと。敵よりも早く発見していれば、事前に有利な位置取りをして戦闘に突入できる。軍艦の艦橋(物見やぐらのような構造物)は、その艦の主砲の射程ギリギリが見える高さに設計されているけど、艦載機を飛ばせばそれ以上の遠方が見えるため、敵が射程に入ったらすぐに砲撃が可能となる。WoWS でも島影に隠れている敵艦を発見できるので、使い方は似ている。

しかし実際と WoWS と異なる点は、戦闘中に発艦できないところ。主砲をバンバン撃っているときに艦載機を準備していたら、発艦する前に爆風で吹き飛ばされてしまうからだ。また、本当の艦載機は母艦に直接は着艦できないので、艦の近くに着水した艦載機をクレーンで引き上げて回収していた。WoWS でこれを再現しようとするとゲームにならなくなってしまうため、戦闘中でも発着艦できる仕様になっている。

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そしてもうひとつの「艦上機」とは、空母に搭載されている航空機のこと。WoWS では「戦闘機」と「雷撃機」、「急降下爆撃機」の3種類が用意されている。それぞれの使用方法は WoWS と史実と差異はなく、ほぼ同じような使われ方をしていた。雷撃機は魚雷を命中させるために、敵艦の横腹に向いしばらく直進低空飛行を続けなければならなかったので、損害率が高かった。この点、アメリカ軍機は搭乗員の生命安全確保を考えて重防御を施していたので、日本側より生還率がよかった。WoWS ではこのような史実に基いて、日米雷撃機の性能調整を行っているんだ。

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宮永アドバイザーのモジュール解説、いかがだったでしょうか? 普段ゲームのなかで経験値とクレジットが溜まったら、反射神経的に「モジュール→開発→購入」をクリックしているプレイヤーのみなさん、たまには少しだけ「このモジュールはなぜ開発されたのかな?」などと考えてみるとおもしろいかもしれません。勝率や戦果も大事だけど、たまには軍艦のロマンを感じてみませんか?

 

ぷかぷか艦隊は毎週金曜日最新話を公開します!来週もお楽しみに! 

 


 

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